エンジニア副業Nightで「副業を始めるときにぶち当たった壁とその超え方」というテーマでLTしてきました。

本日、サイボウズ社にて開催されたエンジニア副業Nightに参加してきました。
ちょうど勤務先のSpeeeでも副業申請が可能になったこともあり、今までの自分の副業経験を元に 「副業を始めるときにぶち当たった壁とその超え方」 というテーマでLTしてきました。

engineer-parallel-work.connpass.com

持ち時間が3分で内容をかなり絞っていたので、補足も含めてブログにまとめておきたいと思います。

副業を始めるときにぶち当たった壁とその超え方

副業のモチベーション

僕が副業をやるようになったのは「主業務で成長させにくいスキルを身につけるため」です。(+お小遣い稼ぎをしたかったのもあります)
前職が巨大なメディアの開発エンジニアだったため、幅広い経験を積みやすい環境とはいえず自分のスキルに不安がありました。
そこでインフラを含めてサービスをイチから立ち上げる経験をするためにWebメディアの立ち上げに参画しました。
また、WebエンジニアからAndroidエンジニアに担当が変わったときも同様に、ビルド環境やAndroidアーキテクチャ設計の経験を積むためにAndroidアプリの請負をやりました。

副業の壁とその超え方

1. 希望する仕事が見つからない

いまとなってはまあまあの数の副業をやりましたが、最初はそもそも副業自体が見つからないという壁にぶち当たりました。
この壁は新卒1〜2年目の間は相当に厚く、なかなか打破できませんでした。
クラウドソーシングサービスを使って案件を手に入れるという方法をとることも可能でしたが、副業という関わり方には融通が必要だから請負だと厳しいんじゃないかという思いがあったので自力で探すしかありませんでした。

人に会うたびに手を挙げた

これを打破するためにしたことは、スタートアップ界隈の人との飲みに参加し「RubyRailsAndroidなら開発できますよ!副業やりたいんで案件やエンジニア探している人がいたらぜひ!」と声を上げ続けることでした。
エンジニアを探しているスタートアップはいっぱいあるはずですが、「やりたい」と声をあげてくれるエンジニアが少ないので結果マッチングしないということが起きていると思います。
例えるなら、「異性との出会いがほしい男女は無数にいるがマッチングアプリでは出会いたくないため、お互いマッチングしない」みたいな状況だと思います。これについても僕は声をあげ続けたいと

僕がこれをやりはじめた結果、2ヶ月に1回くらいはそういう引き合わせがあるようになったので、効果は高かったなと思っています。 これに近い内容は@hisaju01さんや@y_okadyさんもおっしゃっていたので、やっぱり愚直にやるしかないよな〜と再確認しました。

2. 納期が不安

副業がOKだったとしても平日の日中は主業務がある方が多いと思います。
そうすると土日 or 平日の夜に仕事をするしかないわけですが、それも主業務の忙しさ次第で取れる時間も変わってきます。そう考えると納期を守れるかが心配になります。

請負をしないことにした

請負は正直きつかったです。。
週1リモートで請負をやりきるのは難易度が非常に高く、正直言うとメインの業務に支障がめっちゃでていました。
でもかっこ悪くてそんなこと言えないので根性で2〜3日徹夜するしかなかったです。
僕が感じた副業で請負をすることの難しさは次の2つです。

1. 要件が詰めきれない

請負の場合、依頼者がプロダクト開発に疎い場合もままあります。
その場合、要求定義や要件定義を積極的に自分でしにいく必要があるのですが、土日だけしか時間が使えないとなるとなかなかそれが進みませんでした。

2. 週一での工数見積りを出しづらくて無理してしまう

せっかく案件が入ってきたなら、それは手放したくありません。
しかし、正直に週一での工数見積をすると「リリース日は1年後ですね!」みたいになってしまいます。
それだと案件が逃げてしまうので、無理をして「平日は2時間はとれるから、土日で16時間とれば3ヶ月でいけますね」みたいな見積もりを出してしまい、結果自分の首を締めてしまいました。

少人数のスタートアップを手伝うことにした

少人数のスタートアップはエンジニアが足りないことが多いので、週一リモートでも歓迎してくれるところはたくさんあります。
実際Findyさんも副業エンジニアでサービス3つをリリースしているそうです。

3. いくらくらい請求すればよいか

これも自社サービスのエンジニアをしていると疎い部分です。

フリーランスのエンジニアに相談する

手を挙げ続けたおかげでフリーランスの知り合いが増えたこともあり、金銭的な面は何度か相談して自分の中での基準を作りました。
このあたりは自分のスキルとその市場感にもよるので一概にはいえませんが、少なくとも 報酬なしで手伝う のはやめたほうがいいと思っています。
理由は簡単で報酬なしだと責任感やコミットが弱くなるからです。

まとめ

他の登壇者の方も、僕が感じていた副業に関するボヤッとした思いに近い思いを持っていることがわかり、「やっぱりみんなそういうところで悩むんやな〜」ってわかったのが非常に大きな収穫でした。
また、Findyさんの例のように副業を受け入れる側の企業のお話を聞けておもしろかったです。
僕が何回も副業に挑戦しながら失敗してきた経験から導き出した考えですので、もっといい働き方や受け入れ方が議論されていくといいですね。